いわゆるラジオボタンの機能になります。
タッチパネルなどのモード選択などで活用することが可能です。
プログラムはKEYENCE KV Nanoシリーズで記述しています。
デバイスと命令の説明
KEYENCEに馴染みのない方への簡易説明になります。
詳しくはメーカーのマニュアルを参照してください。
R000~
R500~
MR
DM
DIFU
SET
RES
INC
MOV
FMOV
FOR
NEXT
MC
MCR
入力リレー
出力リレー
内部リレー
内部レジスタ
実行条件の立ち上がりで1スキャンのみONします。
ビットをONし、保持します。
ビットをOFFします。
デバイス値に1を加えます。
左側から右側のデバイスに格納します。
左側の値を、中央のデバイスを先頭としたnワード(右側の値で数指定)へ格納します。
繰返し処理の開始
繰返し処理の終了
マスターコントロール開始
マスターコントロール終了
プログラムと動作
2つの選択肢から一つだけを選択する回路

LD R000
OR R500
ANB R001
OUT R500
LD R001
OR R501
ANB R000
OUT R501
スイッチ入力「R000」をONすると、出力「R500」がONします。
出力「R501」がONの場合はOFFします。
スイッチ入力「R001」をONすると、出力「R501」がONします。
出力「R500」がONの場合はOFFします。
3つの選択肢から一つだけを選択する回路

LD R000
OR R500
ANB R001
ANB R002
OUT R500
LD R001
OR R501
ANB R000
ANB R002
OUT R501
LD R002
OR R502
ANB R000
ANB R001
OUT R502
スイッチ入力「R000」をONすると、出力「R500」がONし、ほかの出力はOFFします。
スイッチ入力「R001」をONすると、出力「R501」がONし、ほかの出力はOFFします。
スイッチ入力「R002」をONすると、出力「R502」がONし、ほかの出力はOFFします。
複数の選択肢から一つだけを選択する回路
次の仕様で作成してみました。
選択肢は32個とし、同時に選択できるものは一つだけとする。
既に選択されているスイッチをONした場合、その出力をOFFする。
2つ以上のスイッチ入力がONした場合、全ての出力をOFFする。


LD<> R000 #0
OR<> R010 #0
MEP
OUT MR010
LD CR2002
MOV #0 Z1
MOV #0 DM0
LD MR010
MC
FOR #32
LD R000:Z1
MPS
ANB R500:Z1
OUT MR000
MRD
AND MR000
SET R500:Z1
MRD
ANB MR000
RES R500:Z1
MPP
INC DM0
LDB R000:Z1
RES R500:Z1
LD CR2002
INC Z1
NEXT
LD> DM0 #1
FMOV #0 R500 #2
MCR
まとめ
一つの方法として上記の方法を紹介しました。
選択状態の保持にリレーを使用しましたが、ワードデバイスで保持する方法も考えられます。
同時押し対策はタッチパネル固有の機能を使う方法などもありますので、
より良い手法を模索できればと思います。
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